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水を飲むだけガブガブ飲むとかえって脱水症状起こす。

こんにちは今日も暑いですね。今年は各地で猛暑により某有名アイスが売れすぎて一時販売を休止したり、多くの人が倒れたりしました。

他の国ではこれが当たり前の温度というところで生活されている人も多くいるようですが、そういう環境に慣れていない私達には猛威だったでしょう。ちょっと記事にするのが遅かったかなと思いつつ、今回水分補給についてお話していこうと思います。

私も指導の際に水分しっかり補給しましょうなどよく使っていますが、ただの水ばかり飲んでしまうととかえって脱水症状【自発的脱水といいます】を起こすことがあるのです。→ちゃんと指導せな。。。

水飲んでるのに脱水症状を起こす?

私たちの身体には、食塩水と同じ浸透圧の血液が循環しています。

引用元 https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/heat-disorders/replenish/

※浸透圧 濃度が違う水が隣り合わせになったときに、濃度を一定に保とうとして水分が移動する力のことです。濃度が濃い方に移動します。この濃度を一定に保つための移動のことを浸透といい、浸透する力のことを浸透圧といいます。

※食塩水 水に食塩を溶かした溶液のこと。

猛暑でたくさん汗を書いたり、運動したりすることにより体液が体の外へ流れていきます。このときかいた汗にはナトリウム【塩分】が含まれており、大量に汗をかいて汗に含まれるナトリウムが失われたときに水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まります。このときに「これ以上、水は要らない」という指令が脳から出てきます。

この状態になると、身体は体液の濃度を元に戻すべく水分を体外へ排出してしまい、結果的に脱水症を引き起こします。

これは自発的脱水症と呼ばれています。この状態になると汗をかく前の体液の量を回復できなくなり運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。

ですので、炎天夏や運動中、大量に汗を書かいたときに、は水分補給には水分と一緒に塩分が必要ということです。

補足 一般的に体水分量は成人の身体で55~60%を占めていると言われています。

脳、腸、腎臓、筋肉、肝臓などの臓器・組織中の水分含有量は約80%前後で、脂肪組織(皮下組織)は中性脂肪が多く、水分含有率は約15〜33%と低くなっています。調べたけどばらつきがありました。ですので、体脂肪の多い方は比較的体水分量が少なく脱水症状をおこしやすいです。また女性は男性に比べると脂肪量が多いため、水分含有率は約55%と少ないです。→肉体労働や、アスリートですと体組成が違いますが。【体脂肪が低く筋肉量が多い】

さらに高齢者は加齢とともに成人よりも水分含有量が減り約50%です。女性、高齢者は男性よりも脱水には注意が必要になります。

※体液 動物の体内を満たしている液体の総称。血液・リンパ・組織液などがある。

熱中症予防としての水分補給

熱中症予防のための飲料を自作する場合には1リットルの水に対し、2グラムの食塩【自然塩ほうがオススメ、他のミネラルも含むため】、数個のブドウ糖をいれると作成できます。ブドウ糖入れるのは効率的に水分、塩分を摂取することが目的で腸管内にブドウ糖があると塩分の吸収が速やかになり、同時に水分も吸収されます。

運動中にオススメなのはグリコが出しているエキストラハイポトニックドリンク CCDというもので、アイソトニック飲料よりもハイポトニック飲料の方が水分が速やかに吸収されます。

ハイポトニックとは「低張液」という意味で、ハイポトニック飲料とはナトリウムや糖質の濃度が低めで、ヒトの安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料のことをいいます。

アイソトニックとは「等張液」という意味で、スポーツドリンクにおけるアイソトニック飲料とは、ヒトの安静時の体液と同じ濃度の飲料のことをいいます。

→場面に応じて使い分けなど推奨されます。

格闘家やボクサーはこの作用を活用して水抜き

体重別の競技であるボクサーや格闘家は規定の体重に試合の前日もしくは当日にしなくてはなりません。計量のときにさえ規定の体重をクリアしていれば、試合の時に団体にもよりますが、体重がいくら増えても問題ないです。体重が重いほうが有利に戦えることがメリットとして挙げられ、多くの格闘家やボクサーがこの作用を上手に利用して水抜きを行っているようです。

デメリットとしては過度な脱水症状により、痙攣、疲労感、脱力感などが、脱水のレベルによって引き起こされます。またきちんと計量後に体液の補充【リカバリー】をしないと良いパフォーマンスで試合を行いことが出来ません。今後私自身も学びながら実践できるよう準備していきたいと考えているので、またの機会に話せたらと思います。

水分損失率 症状例
1% 大量の汗、喉の渇き
2% 強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少、血液濃度上昇
3%を超えると、汗が出なくなる
4% 全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化、いらいらする、疲労および嗜眠、感情鈍麻、吐き気、感情の不安定(精神不安定)、無関心
6% 手足のふるえ、ふらつき、熱性抑鬱症、混迷、頭痛、熱性こんぱい、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇
8% 幻覚・呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労困憊、精神錯乱
10~12% 筋痙攣、ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調)、失神、舌の膨張、譫妄および興奮状態、不眠、循環不全、血液および血液減少、腎機能不全
15~17% 皮膚がしなびてくる、飲み込み困難(嚥下不能)、目の前が暗くなる、目がくぼむ、排尿痛、聴力損失、皮膚の感覚鈍化、舌がしびれる、眼瞼硬直
18% 皮膚のひび割れ、尿生成の停止
20% 生命の危機、死亡

引用元 http://cp.glico.jp/powerpro/citric-acid/entry21/

 

 

 

 

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