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疲れない呼吸法?!IAP呼吸法のまとめと効果について【腹腔内圧【腹圧】】

自分が気になっていることについても書いてありそうだったので、今回はスタンフォード式疲れない身体という本を読みました。

私もずっと気になっていた腹腔内圧についての呼吸法についてなど書かれており、大変興味深かったです。

腹腔内圧とはなんぞやというところからわからない方もいらっしゃるので、そちらの説明も含めて書いて行きたいと思います。

IAPとは

まずIAPというのはIntra Abdominal Pressureの略で、日本語に訳すと「腹腔(ふくくう)内圧(腹圧)」。人間のお腹の中には「腹腔」と呼ばれる、胃や肝臓などの内臓を収める空間があり、この腹腔内の圧力が「IAP」。といいます。

※腹腔とは体の中にある空間のひとつです。お腹の内蔵が入っている場所のことを指します。

「IAPが高い(上昇する)」という場合は、肺に空気がたくさん入り、腹腔の上にある横隔膜が下がり、それに押される形で腹腔が圧縮され、腹腔内の圧力が高まって外向きに力がかかっている状態を指します。

※この画像にある青い部分が横隔膜になります。

呼吸の際の肺と横隔膜の動きについてはこちらの4つ目の腹式呼吸と書いてあるものがわかりやすいかと思います。

※腹式呼吸と腹圧呼吸の違いがあるので、腹式呼吸の理解と腹圧呼吸に関しては吸気のみ参考にしてください。↓↓

 

上智大学 理工学部 情報理工学科 荒井研究室 研究分野:音声コミュニケーションより引用

http://splab.net/APD/F100/index-j.html

腹式呼吸と腹圧呼吸の違い

息を吐き出す際にお腹をへこませるかへこませないかという点が違います。腹式呼吸では息を吐くと同時にお腹を凹ませるため、腹圧を下げます。腹圧呼吸【IAP呼吸法】では息を吐くときも、お腹の中の圧力を高めて、お腹周りを固くする呼吸法で、お腹周り固くしたまま息を吐ききるのが特徴だそうです。吐くときも吸うときもお腹の外にかけるように意識してお腹周りを固くします。

腹圧呼吸について

腹圧呼吸によって腹腔の内圧が高まることによって体幹、脊柱が支えられて安定し、無理なく姿勢が保ることが出来ます。

身体の中心を正しくキープすることで、中枢神経の司令も通りやすくなり、体の各部と脳神経がうまく連携し、余分な負荷が減るという仕組みということでした。

※実際腹圧呼吸をやってみると、お腹に圧がある状態になるので、腰椎【背骨】を曲げるのが難しくなります。感覚で言えば、風船を真ん中でおろうとしても風船の中の空気のハリでパンパンなので曲げようがない感じになります。笑

IAP呼吸やり方【本の方法】

取り組む前に

筋肉に力を入れずに、できるだけリラックスして行うこと。

決して無理をせず、体調が途中で優れなくなったりした場合はすぐ中断コンディションが戻ってから行いましょう。

疲労を予防するためにも、1日最低1回は取り組みましょう。

ポイントは横隔膜の可動力!

浅い呼吸を繰り返していると、肺の下にある横隔膜をあまり動かさなくなるため、横隔膜本来の動きが悪くなります。

 

 

IAP呼吸で得られる効果まとめ

  • 腹圧が高まることによって体の中心【体幹と脊柱】が安定する。

  • 体幹と脊柱が安定すると、正しい姿勢になる

  • 正しい姿勢になると、中枢神経と体の連動がスムーズになると【ベストポジションになると体の各パーツが本来あるべきところにきちんとある状態】になる

  • 体が【ベストポジション】になると、無理な動きがなくなる

  • 無理な動きがなくなると、体のパフォーマンス・レベルがあがり、疲れやケガも防げる。

 

があります。

実横隔膜を下げ、おなかを膨らませたまま息を吐ききる「IAP呼吸法」は、その感覚をつかむためにも、座って練習するのがいいそうです。また寝た状態でもやってみましたが、こちらもお腹を膨らます感覚をつかむのにはいいのではないかと思いました。寝た場合はお腹に手を置いてお腹の圧を感じるように行います。ただやはり重力に対して、背骨は立てることが日常では多いので、特に問題ない方は座ってやってみると良いかと思います。

①まず椅子に耳と肩のラインをまっすぐにしてゆったり座る。お腹と太ももは90度。ひざ裏も90度にします。手に平を向きにして指先をお腹に向けて両手を膝の上に置く。

 

②両手をゆっくりスライドさせ、足の付け根【鼠径部】に指先を軽く差し込む。

 

③5秒かけて鼻から目一杯息を吸い、足の付け根に差し込んだ指を、徐々に押し返すようにお腹を膨らませる。

※これが腹圧が高まった状態。

このとき、肩を上げないようにします。→横隔膜が下がりやすくなる。

 

④5秒かけて吸った空気を、5〜7秒かけてゆっくりと口から吐く。ポイントは、息を吐くときに腹圧弱めないこと、膨らんだお腹が指を押し返す感覚をできるだけ保ったまま息を吐く。息を全部吐ききったらお腹を一度ゆるめて③に戻る。

③と④を合計5回繰り返したら終了。

 

 

になります。実際確認しながら丁寧にやっても2分ほどでしたので、疲れたと思ったときにや時間を決めて行いやすいかと思います。

慣れてきたらまず手を離して行い、次に立って行い、立って出来るようになったら、普段の日常生活の中で取り入れれるように段階的にやっていくのがおすすめです。

簡単から難しいものへいったかんじです。

今度こちらについての学べる機会がありそうなので、アップデート出来ればと思っています。

ではまた。

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