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11.272015
踵接地が膝痛の原因?ヒールストライクからフォアフット、ミッドフットへ

体重が重いから?モモの筋肉が弱いから?
と思いがちですが、実は意外と多いのが足の接地の仕方です。
多くの初心者向けのランニングのアドバイスとして
「踵から地面につきましょう」
というものがあります。
実は、これこそ膝を痛める原因になりうることはご存知でしたか?
飛び降りる時、かかとから着地しますか?
その場でジャンプをしてみてください。スクワットジャンプのように大きくしてもらってもかまいません。
まさかその時カカトから着地する人はいないと思います。何故でしょうか?それは当然、カカトから着地したほうが危険だということがわかっているからです。
では、立ち幅跳びのように今いるところから、大きく前方へ両足でジャンプしたとしたら、どこから着地するでしょうか?
この場合の多くはカカトからだと思います。これは、両足だと身体より前に足があるためというとシンプルだと思います。
その場でジャンプする時は、身体の真下に足がありますから、この時はカカトから着地は普通しません。
しかし、前方へ両足でジャンプする時は、身体の前に足がありますから、カカトから着地するのです。
じゃあ、ランニングのように前に進む運動であれば、足はカカトから着地すべきでは?ということもいえると思います。
ただ、覚えておいて欲しいのは、ランニングは連続した体重移動だということ。前方に両足でジャンプは、うさぎ跳びのように一回ずつ止まらないとできない動作だということです。
身体(重心)が先に動いてから足を置くイメージ
カカトからの接地動作だと、毎回身体の前に足を置くことになるため、ブレーキをかけていることになります。このブレーキが毎回膝へ与えるダメージとなり、さらにそこから止めてしまったスピードをもう一度出すために蹴るという動作までついて非効率的な動作となってしまいます。
今度は、真っ直ぐ立った状態から、前に倒れるという動作をしてみてください。これ以上倒れると危ない!というところで足が一歩前に出ると思います。
こんなイメージで足を出す方が実は効率的なのです。
止まっているものを動かすよりも、すでに動いているものに力を加える方が無理がないのは誰でもわかることですが、ランニングも同じ。
わざわざスピードを止めて、蹴るという動作をしてしまうのがヒールストライク。
身体(重心)が先に動いて、身体の真下くらいで足がスッと出る、その時の接地が自然な接地ということです。
この時もカカトで接地している…ということであれば、限りなく安全なカカト接地なのであまり問題にならないかもしれませんが、多くの人はこの時、ミッドフット(足の真ん中で接地すること)フォアフット(足の前足部で接地すること)での接地となるはずです。
ナチュラルな接地をするためには、カカトの高い靴を使わない!
ベアフットランニングという言葉があります。ベアフットというのは裸足という意味です。
さすがにイキナリ裸足で走り出すのは危険だと思いますが、裸足感覚シューズといわれるシューズから始めてみるといいかもしれません。
よくベアフットシューズやナチュラルランニングシューズ、ゼロドロップシューズといわれるものです。
ベアフットシューズというのは、写真にもある5本指ソックスのようなシューズで、ソールが非常に薄く、より裸足に近い感覚の靴というものです。(これはビブラム ファイブフィンガーズ)
よくある5本指ソックスがゴム生地で分厚くなったという感覚でしょうか。
このようなシューズで走る時、スピードを上げて走れば走るほど、カカトから接地はできないというのが実感できるはずです。
このようなソールの薄いシューズだと怖いという人は、ナチュラルランニングシューズ、ゼロドロップシューズがいいかもしれません。
この2つに大きな違いはあまりありませんが、普通のシューズとの違いは、ソールの傾斜です。
多くのランニングシューズは、カカトからの接地を想定しているため、カカトを分厚くし、さらにクッションをいれています。
これで安全に…と思われるかもしれませんが、このカカトが高くなっているせいで、余計ランニングでミッドフットやフォアフットという自然な接地ができなくなってしまうのです。
この傾斜のことをドロップというのですが、0mmドロップというのがゼロドロップシューズ。つまり、フラットソールになっているのです。
ゼロドロップのシューズを定番で置いているメーカーは少なく、以下のメーカーであれば今のところ置いてありますので、是非一度、ゼロドロップの感覚を試してもらいたいですね!