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12.202015
ストレスってそもそも何?原因は?ストレスのしくみ①

今日ではさまざまな要因からストレスが増える機会が増えていると言われています。厚生労働省の平成22年の悩みやストレスの状況を228,864世帯を対象とした統計調査では、約46%の方がストレスや悩みがあると回答しています。
あなたにはストレスはありますか?ストレスまずどういったものがあるのか?
一緒に考えていきたいと思います。
ストレスのとは?
ストレスは元々物理学の分野で使われていた用語で、外側から圧力をかけられ物体にゆがみが生じた状態のことを言います。通常、人間の体では生体の恒常性(こうじょうせい)「ホメオタシス」機能が働いて、血圧や体温、血糖、体液の浸透圧などが、一定に保つように出来ています。しかし刺激により恒常性は乱されます。この刺激のことをストレッサーといい、私たちの周りにはさまざまなストレッサーが存在します。
※(補足)専門語的に言うとストレスはストレッサーがかかった状態の事を指し、ストレッサーという言葉は、普段よく使うストレスはストレッサーの事を指します。
ストレッサーの種類は?
内的ストレッサー
- 心理的、精神的ストレッサー →緊張、不安、悩み、焦り、怒り、憎しみ、失恋、対人関係の悩みなど
- 生理的、身体的ストレッサー →疲労、不眠、健康障害、感染、病気、生理など
外的ストレッサー
- 物理的ストレッサー →「自然」に代表される外部環境、温度、光、音など
- 社会的ストレッサー →生活習慣の変化、会社の倒産、異動や転勤、結婚など
- 化学的ストレッサー →タバコ、アルコール、室内における環境など
みなさんは上記をみて、どのようなストレッサーが多かったでしょうか?気付いた方もおられるかもしれませんが、実際避けれないストレッサーと言うのも存在する事が分かるかと思います。自然の外部環境などは当たり前のように受けていますね。北京オリンピックの開会式のためにミサイルを打ち上げて雨予報だったものを当日晴天にしたりするなら別ですが笑。上記には記述していませんが、重力などもストレッサーの一つですね。
体はストレッサーを受けた時に何らかの反応をします。生理学者ハンス・セリエさんはストレスの反応を3相期の変化として生体における反応を図式で表しました。前田クリニック(引用)いったいどのように体は反応していくのでしょう?
ストレス反応の3相期の変化(全身適応症候群)
ハンス・セリエのストレス学説の基本は、ストレッサーにさらされた生体がストレッサーに適応しようとする生化学的反応である適応症候群の理論のことで、適応症候群は、脳の視床下部や副腎皮質などのホルモン分泌や自律神経系の神経伝達活動により起こる反応で、これによりホメオスタシスを維持することができるとされています。
- ①警告反応期
ストレッサーに対する警報を発し、ストレスに耐えるための内部環境を急速に準備する緊急反応をする時期である。警告反応期は、ショック相と反ショック相に分けらます。
- ショック相
ストレッサーがかかった状態(ストレス)になると、その刺激により、体温・血圧・血糖値などが下がり、体の機能が一時的に低下します。通常はこのショック相は数分から1日程度で終わります。
- 反ショック相
やがてそのストレッサーに対して抵抗力を持つようになります。 これは間脳(視床下部)から自律神経を通して副腎髄質に命令が伝わり、アドレナリンなどのホルモンを分泌し血圧・心拍数・血糖値・体温が上がります。
発表会や試合の時に緊張したり、ドキドキするのはこのためです。(自律神経の交感神経優位)ホルモンを分泌して全身の臓器を刺激し、神経や筋肉などの活動を活発にさせます。これはすべて、ストレスに対する体の反応です。 |
②抵抗期
継続して重くのしかかるストレッサーに対して体が抵抗していて、反ショック相が続いている状態の事を指します。抵抗力は普段よりも強くなっています。しかし、この状態を維持するためにはエネルギーが必要であり、エネルギーを消費しすぎて枯渇すると次の疲憊期に移行します。しかし、疲憊期に入る前にストレッサーが弱まるか消えれば、体は元へ戻り安定します。
筋トレではあえてこの状態を作っているとも言えますね。運動するにはエネルギーは必要ともとらえられます。この状態が日常生活の中で習慣化されているとお腹がたくさん空いてしまうという可能性も考えられ、ストレスでドガ食いというのもあるかもしれません。 |
③疲憊期(ひはいき)
長期間に渡ってストレッサーを受け続け、ストレスに適応出来なくなり、抵抗力を失い、体が疲労困憊(ひろうこんぱい)してしまった状態です。
最初ストレスを受けた時のショック相に似たような症状が起きてきます。ホメオスタシスが維持できなくなり、疲憊期になると、もはや体の持っている抵抗力は極端に減退して、免疫機能が下がります。このまま放置すると、生命を維持するのは困難になり、心拍、体温、血圧、血糖値が下がっていき、死に至ることもあります。
このような流れでストレッサーを受けていきます。私この状態かもしれないというところはありましたか?生きている上で常にストレッサーを受けているものもありましたね。。となると上手なつき合い方というのがあるかもしれません。次回はストレスへの対処方法について考えていきたいと思います。