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MEC食の注意点②。食物繊維の不足?

MEC食における不足するものついて取り上げましたが、他にも不足するもの注意点があるのではと思い、栄養学の観点から一緒に見ていければと思います。Fotolia_76558539_XS

体内では合成できないものがあり、必須脂肪酸、必須アミノ酸(たんぱく質)ビタミン、ミネラル、食物繊維はこれらは食事から補わなければなりません。

今回は食物繊維に焦点を当てて考えていきます。

MEC食においては卵、チーズ、肉を食べるという物ですが、この3点においてはほぼ食物繊維が含まれていません。気になる方は栄養成分表などでご確認ください。基本0と記載されてあります。

mec関係の前々回の記事で

おそらく最もお勧めしている脂質の多い食品はラードとバター。MEC食では、野菜も付け合わせ程度でよいといっていますから、積極的に摂るようにはすすめていません。そのため、いままで炭水化物の嵩を利用して日々の排便が合った人などは、急に便秘になってしまうことがあります。

食物繊維を含んだ野菜をたくさん食べるのではなく、ラードやバターなどの高脂質な食品を大量に食べることを勧めています。そんなに高脂質なものを食べたら太ってしまうのでは?ということですが、実際脂質は糖質さえたくさんとっていなければ、不要な分は排出される作用があるそうで、この場合は摂り過ぎても大丈夫とのこと。

上記のように紹介しましたが、本来の食物繊維はどういうものなのか?役割など一緒に見ていきましょう。

食物繊維とは?

食物繊維は、現在では「人間の消化酵素で消化されない食事中の難消化性成分の総体」と日本では定義されています。

少し前の栄養学では食べ物のカスだと考えられていましたが、最近では生活習慣病の予防などよく取り上げられていて、食べ物のカスというものだけではないことが分かってきました。

食物繊維の種類と特性okra

食物繊維は水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類に分けられます。

不溶性食物繊維

野菜などに含まれる糸状に長い筋で、ボツボツ、ザラザラしているのが特徴。

不溶性食物繊維を多く含む食品

穀類、野菜、豆類の他、エビやカニの表皮にも含まれています。よくダイエットにキチン・キトサンと言われますが、力二の甲羅や工ビの殻から作られたもので、不溶性食物繊維に分類されます。

水溶性食物繊維

ネバネバ系とサラサラ系があります。食べ過ぎると便の嵩にはならず、下す事があります。⇒私はオクラたくさん食べて何度かなった事があります。(1パック〜1,5パック)

水溶性食物繊維を多く含む食品

昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里いもなどに含まれています。
こんにゃくの原料は水に溶けますが、食べるこんにゃくになると水に溶けません。

大きくはこの二つにタイプとしては分類されます。

Fotolia_80109641_XS食物繊維は大腸の唯一のエネルギー源!?

体内で腸内細菌が大腸で食物繊維を使って発酵する際に短鎖脂肪酸(エネルギー)を作り出しています。短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)が代表的なもので、作られた短鎖脂肪酸は大腸から体内に吸収され、吸収された短鎖脂肪酸の酪酸は大腸上皮細胞のエネルギー源として利用され、酢酸とプロピオン酸は肝臓や筋肉で代謝利用されるそうです。

菌がエネルギーを作ってくれていて、この菌たちのおかげで大腸は働いてくれていると考えると、菌も身体の一部として大事にしていかなければいけないと思いますね。身近な物で言うと乳酸菌などがよく言われています。※菌と言ってもすべての菌が大切とは言い切れませんが笑

上記の事を考えると食物繊維の摂取は、不足してしまうと腸の機能不全につながる恐れもあり、人間にとって必須と考える事も出来ます。

MEC食(肉・卵・チーズ)を否定するわけではありませんが、栄養素から見ると不足するものが出て、長期的に行った際の身体への影響などがまだどうか分からないので、実践する際などは自分自身の体調はどうか?ここが一番大事です。渡辺先生本人の著書や情報などもチェックし、注意点などみてくださいね。渡辺先生は MEC食の原点は「カムカム30回」です。どんな食事をする時でも「ひと口30回」噛んでください。これだけでも十分なMEC食です。それ以降は味覚が反応します。なども言っておられますのでご確認ください。

栄養面でいうと肉・卵・チーズは大変優れていますので、タンパク質など足りていない人には特に推奨していきたいです。

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