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2.62018
腹筋と腹圧の違いについて。

こんにちは。
今日は腹筋【ふっきん】と腹圧【ふくあつ】の違いについてと日常でどんな時に使われているか?についてお話していこうと思います。
腹筋とは?
腹壁を形作っている筋肉の総称という意味で腹周りの筋肉と事を指しています。※今回はそう定義した上で話していきます。
一般の方の多くは腹筋と呼ばれる筋肉は前側についているシックスパックのみの筋肉をイメージされることが多いです。
腹筋は4つの筋肉が折り重なって四層構造で形成されている「腹筋群」【ふっきんぐん】と言います。
腹筋群を構成する筋肉名称【きんにくめいしょう】は
①外腹斜筋【がいふくしゃきん】→脇腹側にある筋肉 ※順番で言うと外側から【1番】
②腹直筋【ふくちょくきん】→6パックや8パックと呼ばれます。【2番】
③内腹斜筋【ないふくしゃきん】→脇腹にあって外腹斜筋の下にあります。【3番】
④腹横筋【ふくおうきん】→お腹周り全体を覆っています。※順番で言うと【4番】

外腹斜筋【1】

腹横筋【4】
腹筋群は大きく分けてこの①〜④で構成されています。
→私のイメージですと、外枠の大きなコルセットのようなイメージです。
あ〜いい腹筋〜とよく言われるものは腹直筋【6パック】でこちらを大きく肥大【大きく】させたい場合は動作で言えば、筋肉がついている部分とついてる部分を近づけたり放したりと、伸び縮みさせることで大きくすることが出来ます。【体を丸める動作等】
これは他の筋肉に関しても同様です。ピンポイントでそこを大きくしたい場合は右にある画像などできちんと筋肉を確認し、強度や負荷を設定されていくのがオススメです。※負荷設定、休息、栄養状態が良好が前提です。
腹圧とは?
腹圧とは「腹腔内圧」のことで、※腹腔とは体の中にある空間のひとつです。お腹の内蔵が入っている場所のことを指します。
腹腔内圧をを高めるためには腹腔壁【お腹の壁全体】をすべて緊張させる必要があり、筋肉の名称で言えばメインとなるのは横隔膜【おうかくまく】、腹横筋【ふくおうきん】、骨盤底筋群【こつばんていきんぐん】です。筋肉の場所についてはに画像を確認されてみて下さい。
また吸気時【吸った時】は腹腔内圧は下がります。
※ここは余談ですが、腹腔内圧が下がるということは、腹の壁がゆるい状態でであるため、この際にボクシングで言うボディブロー、ボディストレート【腹へのパンチ】の腹を打ち込まれてしまうと壁というバリアがない状態でのパンチとなるので、もろにパンチをもらってしまうと非常に内臓まで響くようなパンチになると考えています。→絶対にもらいたくない。。。※これとは別にいなすという技術もあります。→衝撃を受け流すような技術と言えるかと思います。
日常で腹圧を使っている時は?
①母親が出産時にいきむことによって体外へと赤ちゃんを出す行為では腹腔内圧【腹圧】は上がります。
②パワーリフティングという競技おいては意図的にヴァルサルヴァ法【バルサルバ法】という方法を用いて、
あえて息を止めいきみつつ体幹を安定させ重いものを持ち上げるという目的で腹圧を高めます。
③トレーニングの際に使われるベルトを装着し、ベルトを締める事によって意図的に腹圧が入りやすい状況を作ります。
④うん◯をする時→排泄時にいきむ事によって排泄を行います。
⑤重力に対して姿勢が良い時→横隔膜【おうかくまく】、腹横筋【ふくおうきん】、骨盤底筋群【こつばんていきんぐん】等が適度に緊張している状態
このような事を通して使っています。
私としては普段の姿勢が一番大切で、腹圧を抜く能力も必要だと思いますが、抜いたままの癖をつけてしまうと、他の組織に負担が出てしまうのではないかと思います。組織がそれぞれの役割をきちんとやって頂くと言えばよいでしょうか。。。
腹筋と腹圧の違いについてわかりましたでしょうか?
腹圧が重力に対して良い姿勢で、適度にがかかっていると体幹は安定し、背骨にも余計な負担をかけることの軽減に繋がったり、四肢の緊張を抜く手助けにもなります。
それとは別に腹筋に関しては身体を美しく立体的に筋肉を造形することが可能になります。
→トレーニングをするにあたっては目的、今の現状で優先すべきものはどれなのかと考える必要があるかと思います。
※腹圧を高かめて体幹の安定等を狙いたいのか、立体的に腹筋を作り上げていくのか等です。
筋トレで腰を痛めたなどある場合はやり方に問題があったり、腹圧が抜けていて他の組織の負担になっていたり、姿勢で腹圧を使っている状態がいまいちわからないけど知りたい体感したいなど!出来るようになりたいなどそういった場合には一度専門家に相談されてみて下さい。
引用先
ヒューマン・アナトミー・アトラス2018エディション
http://corelife-sports.com/blog